はじめに:「収入が増えたら使う」は遠回り
FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指す上で、最も重要なことは何か?
それは、「生活水準をむやみに上げない」ことです。
多くの人は、収入が増えると生活の質を上げたくなります。
しかし、その“気持ちよさ”は一時的なもので、一度上げた生活水準はなかなか下げられないのが現実です。
なぜ生活水準を上げると抜け出せなくなるのか?
✔ 1. 生活の満足度は「慣れ」で決まる
- 昨日まで乗っていた電車を、急にタクシーに変えると快適に感じます。
- でも、それが日常になると「普通」になり、また新しい“刺激”を求めるようになります。
これは「快楽順応(ヘドニック・トレッドミル)」と呼ばれる心理現象です。
つまり、生活水準を上げても、満足度は一時的にしか上がらないのです。
✔ 2. 固定費が上がると身動きが取れなくなる
家賃、車、保険、通信費……。生活水準を上げると、それに伴って固定費も増加します。
固定費が大きいほど、毎月の支出に余裕がなくなり、「働き続けなければならない」状態に自分を縛ることになります。
私の経験:社会人時代、徹底して生活水準を抑えた
私も新卒で会社員になった当初、周囲が少しずつ贅沢を始める中で、徹底的に生活水準を上げない選択をしてきました。
- 会社の寮に住み、月数万円で生活
- カフェやコンビニは使わず、水筒を持参
- 金曜日は同僚が飲みに行く中、私は直帰
- ボーナスは使わず全額貯蓄
- 給与が上がっても生活レベルはそのまま
結果的に、20代後半で1,000万円を超える貯金を達成し、最終的には39歳でFIREを実現できました。
「生活水準を上げない」ための具体策
✅ 1. 固定費は上げないと決める
- 家賃:広い部屋に引っ越さない
- 車:持たずにカーシェアやレンタカーを活用
- 保険:本当に必要な保障以外は入らない
- 通信費:格安SIMを使う
✅ 2. 収入増=貯蓄率アップと考える
- 給与が上がっても支出を変えない
- その分を全額「将来の自分」に投資する
✅ 3. 自分にとっての「ちょうどいい」を見つける
- 高級でなくても満足できる範囲を知る
- “ちょうどいい生活”を保てることが長期的幸福につながる
家計簿を使えば「ちょうどいい」がわかる
私は社会人1年目から家計簿をつけてきました。
支出の可視化は、生活水準をコントロールする最強の武器です。
- 何にお金を使っているか
- それは本当に自分に必要なものか
家計簿を通じて向き合うことで、“足るを知る”力が自然と身につきます。
まとめ:生活水準を上げないことが自由への近道
- 一度上げた生活レベルは下げにくい
- 固定費が自由を奪う
- 自分にとっての「ちょうどいい」を見つけることが大切
- お金の自由=“選択できる人生”の実現
コメント