FIRE達成までの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。むしろ、多くの失敗と試行錯誤の連続でした。
成功体験だけを語るのは簡単ですが、実は失敗から学んだことの方が、これからFIREを目指す人にとって価値があるのではないかと考えています。
この記事では、私がFIRE準備期間に「やらなければよかった」と後悔している投資と節約を赤裸々に公開します。同じ轍を踏まないでいただければ幸いです。
やらなければよかった投資3選
投資失敗①:FX(外国為替証拠金取引)
損失額:50万円
新入社員時代、FXの全盛期でした。信用取引50倍がまだ許されていた時代です。
「早く資産を築きたい」という安易な気持ちから始めましたが、結果は惨敗。50万円の損失を出して撤退しました。
失敗から学んだこと
短期間のトレードは投資ではなく投機でした。
為替は読めません。ましてや未来は予測できないということを、身をもって経験しました。
投資の世界では、「早く儲けたい」という気持ちが最も危険です。今思えば、資産を持って、資本主義の波を味方につけるという長期的な視点が完全に欠けていました。
投資失敗②:アクティブ投資信託、テーマ型投資
結果:大きな損失はないが、大した利回りも得られず
BRICS、VISTAなどのテーマ型投資信託に投資をして失敗しました。
当時は新興国株式ブームだったので、流行に乗って始めましたが、結果は芳しくありませんでした。
失敗から学んだこと
テーマ型投資信託には2つの大きなデメリットがあります。
- 割高である:人気のテーマは既に価格が上がっている
- 手数料が高い:アクティブ運用のコストが利益を食いつぶす
この経験から、個人投資家が陥りやすい失敗パターンを身をもって学びました。流行に飛びつくのではなく、地味でも堅実な投資こそが重要だと気づいたのです。
投資失敗③:タイミング投資(最も痛い失敗)
機会損失:計り知れない
上記の失敗を活かして、投資の勉強を開始しました。『ウォール街のランダムウォーカー』『敗者のゲーム』を読み、インデックスファンドの積み立て投資を始めました。
そこまでは良かったのです。
しかし、証券会社に勤務していたこともあり、株式の「高い、安い」という情報が常日頃から入ってくるので気になってしまいます。
2017年頃、市場が割高と判断し、積み立て投資の金額を減額するという愚行を犯してしまいました。
失敗から学んだこと
この失敗は3つの根本的な誤解から生まれました。
- 相場は読めないという真実を理解していなかった
- 複利効果の重要性を軽視していた
- 時間を味方につける長期投資の本質を見失っていた
結果論ではありますが、あの時減額していなければ、もっと早く資産を築けたはずです。
時間と複利を味方につける長期投資戦略の重要性を、高い授業料を払って学びました。市場のタイミングを読もうとするのではなく、淡々と積み立てを続けることが最も確実な方法だったのです。
番外編:やらなくてよかった投資
ワンルームマンション投資
同僚たちがワンルームマンション投資をしていました。
「月々数万円のキャッシュが入る」と言っていた人もいましたが、大半が赤字でした。
数件買っている人は火の車状態。売りたくても売却価格がローン残高を下回っているため売れないという状況の人もいました。
本当に手を出さなくてよかったと強く思っています。
不動産投資は専門知識と多額の資金が必要です。サラリーマンが片手間でできるほど甘くありません。
やらなければよかった節約3選
投資の失敗だけでなく、節約でも後悔していることがあります。それは自己投資を怠ったことです。
節約失敗①:自己投資を削りすぎた
本を買わなかったこと
もっと若い時から本を読めばよかったと後悔しています。
投資に関してももっと勉強してから始めれば、FXやテーマ型投資などには手を出さなかったでしょう。
本を読むことは図書館で借りて読んでいましたが、流行りの本などは購入していませんでした。もっと早く購入しておけばよかったと後悔しています。
今では気になった本は躊躇なく購入しています。投資以外でも人生が豊かになる本に出会えています。
本への投資は、最もリターンの高い自己投資です。
資格取得のための塾
最難関資格を参考書の購入のみで挑みました。惜しいところまでいったのですが、結局受からずやめてしまいました。
塾に通っていれば:
- 効率的に勉強ができた
- 周りも同じ志の人がいたので続けられた
- 結果的に時間とお金を無駄にしなかった
時間を買う投資の重要性を理解していませんでした。
節約失敗②:子供の習い事
子供への教育投資は際限がないので見極めが難しいですが、もう少し早く始めさせてあげればよかったと思っています。
いろんなことを経験させてあげればよかったとも思っています。
大きな後悔はしていませんが、小さな後悔というところでしょうか。
節約失敗③:その時にしかできない遊興費
学生時代から節約志向だったので、友人やグループでの飲み会、遊びにはあまり積極的に参加しませんでした。
付き合いが深い友人とはよく遊んでいたのですが、新しい友人たちとの機会にはあまり参加しませんでした。
会社に入ってからも同期との付き合いにはあまり参加しませんでした。
もう少し参加していれば:
- もっと親交が深められた
- 新しい経験ができた
- 人生が豊かになった
自分の性格もあるので仕方ない部分があるかもしれません。
今の取り組み
今はバケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)を作って、後悔しない人生を過ごそうと思っています。
失敗から学んだFIREへの正しいアプローチ
これらの失敗から学んだ最も重要な教訓は、節約と投資のバランスです。
お金を使うべきところ
- 自己投資:本、スキル習得、健康
- 時間を買う投資:効率化、専門家への相談
- 経験への投資:かけがえのない思い出、人間関係
お金を使わないべきところ
- 投機的な投資:FX、短期トレード
- 流行に乗った投資:テーマ型投資信託
- タイミングを読む行為:市場予測、積立金額の増減
正しいアプローチは、支出最適化と長期投資の組み合わせです。
FIRE達成への確実な道
私が最終的に辿り着いた答えはシンプルです。
- 支出を最適化する:無駄を削り、価値あるものにお金を使う
- インデックスファンドを淡々と積み立てる:タイミングを読まない
- 生活水準を上げない:収入が増えても支出を増やさない
- 長期視点を持つ:複利効果と時間を味方につける
これだけです。
地味で退屈に見えるかもしれませんが、この方法こそが最も確実にFIREへ到達できる道でした。
やってよかった投資・節約3選
失敗談ばかりでは暗い気持ちになってしまうので、「やってよかった」ことも共有します。
実はFIRE達成の本質は、この3つのシンプルな行動の継続でした。
やってよかった①:インデックスファンドの積立継続
タイミング投資で失敗した後、最終的に辿り着いたのが「淡々と積み立てる」という地味な方法でした。
市場の上下に一喜一憂せず、毎月決まった金額を自動で積み立てる。
これがFIRE達成の最大の原動力でした。
なぜうまくいったのか
- 感情に左右されない仕組み化
- 時間と複利効果を最大限活用
- 相場を読む必要がない
- 長期投資の本質を実践できた
今では新NISAの積立枠をフル活用して、さらに効率的な資産形成が可能になっています。
やってよかった②:固定費の削減(家、保険、車、通信費)
支出最適化の中でも、固定費の削減は最も効果が大きかったです。
具体的に削減したもの
住居費
- 新築・広い物件へのこだわりを捨てた
- 通勤時間は多少かかっても家賃の安いエリアを選択
- 持ち家購入も慎重に検討(FIRE後の柔軟性を重視)
保険
- 不要な医療保険・終身保険に入らない
- 保険料控除に惑わされない判断
- 必要最低限の保障だけを残す
車
- 購入せずレンタカー、カーシェアリングで十分と判断
- 維持費(保険、税金、駐車場)の削減効果は絶大
通信費
- 大手キャリアから格安SIMへ変更
- 固定回線の見直し
- 月数千円の削減でも年間では大きい
なぜ効果的だったのか
固定費は一度見直せば、その効果がずっと続きます。
節約のストレスもなく、自動的に貯蓄率が上がる。これが生活水準を上げない生活の基盤になりました。
やってよかった③:自己投資(読書)
失敗談で「本を買わなかったこと」を後悔していると書きましたが、途中から方針転換したことがFIRE達成を加速させました。
具体的な変化
- 気になった本は即購入(月5,000円~10,000円予算化)
- 投資、経済、心理学、自己啓発など幅広く読書
- 読んだ知識をすぐに実践
読書がもたらした効果
- 投資の失敗を避けられた:『ウォール街のランダムウォーカー』『敗者のゲーム』で投資の本質を理解
- お金との向き合い方が変わった:『金持ち父さん貧乏父さん』などで価値観が変化
- 支出最適化のヒント:節約本ではなく、人生を豊かにする本から本質的な気づきを得た
- FIRE後の生き方を考えられた:自由な時間をどう使うかを事前に準備できた
本への投資は、最もコストパフォーマンスの高い自己投資です。
1冊1,500円で人生を変える知識が手に入ることもあります。FXで失った50万円があれば、300冊以上の本が買えたと思うと、今でも悔しい気持ちになります。
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今日からできること
この記事を読んで「自分も変わりたい」と思った方へ。
FIRE達成は遠い目標に思えるかもしれませんが、今日からできる小さな一歩があります。
今すぐ実行できる4つのアクション
□ 現在の投資方針を見直す(投機になっていないか)
- FX、個別株の短期売買、テーマ型投資信託をしていませんか?
- 「早く儲けたい」という気持ちで投資していませんか?
- もし心当たりがあれば、一度立ち止まって考えてみてください
□ 自己投資の予算を確保する
- 月5,000円でも構いません
- 本、資格取得、副業など
- 知識への投資は最も確実なリターンをもたらします
□ 積立投資を自動化する
- 給料日の翌日に自動引き落としの設定をする
- 金額は無理のない範囲で(月1万円からでもOK)
- 新NISAの活用を検討する
- 一度設定したら、相場を見ずに放置する
□ バケットリストを作成する
- 死ぬまでにやりたいこと100個を書き出す
- お金がかかるもの、かからないもの両方書く
- 「いつかやりたい」を「いつやるか」に変える
- FIRE後の人生を具体的にイメージする材料になります
小さな一歩から始めよう
FIREは一日にして成らず。
でも、今日の小さな行動が、5年後、10年後の大きな変化につながります。
私も最初は月3万円の積立から始めました。それが複利の力と時間の経過で、FIRE達成に必要な資産になったのです。
完璧を目指す必要はありません。まずは上記の4つから1つでも実行してみてください。
まとめ:失敗は成功のもと
FIRE準備期間の失敗は、決して無駄ではありませんでした。
むしろ、これらの失敗があったからこそ、確実な方法に辿り着けたのだと思います。
これからFIREを目指す皆さんへ
私と同じ失敗をする必要はありません。
- 投機ではなく投資をする
- タイミングを読まず、淡々と積み立てる
- 自己投資は惜しまない
- 経験と時間は後から買えない
そして何より、正しい投資の知識を身につけてから始めてください。
失敗から学ぶことは多いですが、避けられる失敗は避けるべきです。この記事が、あなたのFIRE達成への道のりを少しでも平坦にすることができれば幸いです。
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