はじめに|「どのくらい投資すればいい?」年齢別ポートフォリオで解決
投資を始めたいけど、「株と債券、どのくらいの割合で持てばいいの?」と迷っていませんか?
そんな疑問を解決してくれる、シンプルなルールがあります。それは、世界的なベストセラー『投資の大原則』で紹介されている「年齢別ポートフォリオ」です。
この記事では、このシンプルな考え方を分かりやすく解説します。さらに、初心者におすすめの具体的な投資信託も紹介するので、読み終わったその日からあなたの資産形成をスタートできますよ。
シンプルなルール「株式の割合=100−年齢」とは?
『投資の大原則』で紹介されているのは、年齢に応じて資産配分を変えるという、とてもシンプルな考え方です。
株式の割合 = 100 − あなたの年齢
これは、年齢が上がるにつれて株式の割合を減らし、より安定的な債券の割合を増やしていくという考え方です。なぜなら、若い時期は長い時間をかけてリスクを取り、年齢を重ねるごとに守りの資産を増やしていく方が、資産形成の効率が良いからです。
【年齢別】株式と債券のポートフォリオ目安
このルールを参考に、年代別のポートフォリオを見てみましょう。
年齢 | 株式 | 債券 | 現金・その他 | ポイント |
---|---|---|---|---|
20代 | 80〜90% | 5〜15% | 5〜10% | 長期投資できるため株式比率を高める。値動きに慣れる時期。 |
30代 | 70〜85% | 10〜20% | 5〜10% | 資産形成の中心。積立投資を継続。住宅や子育て資金にも備える。 |
40代 | 60〜75% | 20〜30% | 5〜10% | 教育費や住宅ローン返済期。リスク資産をやや抑える。 |
50代 | 40〜60% | 30〜45% | 10〜20% | 老後を見据えて安定重視へ。現金比率を少し増やす。 |
60代 | 20〜40% | 40〜60% | 20〜30% | 退職金も加わり、生活防衛資金を確保。株式比率は控えめ。 |
70代〜 | 10〜20% | 40〜60% | 30〜50% | 資産の取り崩しフェーズ。流動性を重視しつつインフレヘッジの株式も一部残す。 |
この表はあくまで目安です。ライフスタイルや収入状況に合わせて、あなたに最適な比率を見つけることが大切です。
なぜ株式と債券を組み合わせるのか?
株式と債券には、それぞれ異なる特徴があります。
- 株式:値動きが大きく、短期的なリスクは高いですが、長期的に見ると高いリターンが期待できます。
- 債券:値動きが安定しており、リターンは控えめですが、株式が下落した際のクッション役となります。
この2つを組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを取り、「一発勝負」ではなく「長く続けられる投資」にすることができます。
👉株式、債券、投資信託、ETFなど投資商品の種類と特徴を初心者向けに解説した、別記事もご参考にしてください。
投資商品の種類と特徴を初心者向けに解説|失敗しない選び方とおすすめ商品例
具体例:初心者におすすめの投資信託
「株式と債券をどうやって買えばいいの?」と迷う方のために、初心者でも簡単に実践できる具体的な商品をご紹介します。
株式部分|これ1本で世界中に分散投資
👉 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- これ1本で、日本を含む先進国や新興国の株式市場全体に分散投資できます。
- 「どこの国が成長するか分からない」という不安を解消し、世界経済の成長を丸ごと享受できます。
- 信託報酬(運用コスト)が非常に低いため、長期投資に最適です。
債券部分|インフレに負けない守りの資産
👉 東京海上セレクション・物価連動国債ファンド
- 日本の物価連動国債に投資する投資信託
- インフレ(物価上昇)に合わせて元本が増える仕組みのため、現金の価値が目減りするリスクを和らげる効果が期待できます。
- 株式とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの安定化に役立ちます。
債券部分は「東京海上セレクション・物価連動国債」をおすすめします。
これはインフレに強い特徴を持つ債券ファンドです。
詳しい理由は別記事「銀行預金じゃ不安?インフレに強い『物価連動国債』を安全資産に加えるべき理由」で解説しています。
【実践例】30歳で投資を始めるなら
もしあなたが30歳なら、「株式70%・債券30%」のポートフォリオを組むのがおすすめです。
- 株式70% → eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 債券30% → 東京海上セレクション・物価連動国債ファンド
このシンプルな組み合わせだけで、手間なく分散投資が完了します。まずはこの比率で始めてみて、あなたのリスク許容度に合わせて調整していきましょう。
私の実体験
私は20代の頃、リスクをあまり取れず、月10万円程度を積み立て投資し、残りは貯金をしていました。
30代後半になってから、ようやく株式70%のポートフォリオに移行しました。
結果論ですが、もし20代の頃から「投資の大原則」に従ったポートフォリオを組んでいれば、経済的自立(FIRE)までの時間はもっと短縮できたと思います。
ただ、現金がある程度貯まったことでリスクを取れるようになったこと、株式の値動きに慣れてきたことも、当時の私には必要なステップだったと思います。
この経験から言えるのは、投資の大原則はあくまで目安であり、最終的には各自のリスク許容度に合わせて調整するのが大切だということです。
まとめ|まずは「シンプルなルール」から始めよう
- 『投資の大原則』は、年齢に応じた資産配分を決めるのに役立つシンプルな指針です。
- 「株式 = 100 – 年齢」のルールを参考に、自分に合ったポートフォリオを考えてみましょう。
- 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「東京海上セレクション・物価連動国債ファンド」を使えば、初心者でも簡単に実践できます。
投資に「絶対の正解」はありません。しかし、このようなシンプルなルールを土台にすることで、迷うことなく堅実な資産形成をスタートできます。
まずはこのシンプルな考え方を土台にして、自分に合った資産配分を見つけていきましょう。
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