はじめに
「投資を始めたいけど、株、債券、投資信託、ETF…と名前を見ただけで頭が混乱してしまう…」。
そう感じている方は、きっと少なくないはずです。実際、投資商品にはそれぞれ異なる特徴やリスクがあり、選び方を間違えると、せっかくの資産が大きく減ってしまう可能性もあります。
この記事では、主要な投資商品の種類と特徴を、投資初心者の方にも分かりやすいように解説します。さらに、日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオを参考にした、具体的な投資配分とおすすめ商品例もご紹介します。
「何から始めればいいか分からない…」という方は、ぜひこの記事をあなたの資産形成の第一歩としてご活用ください。
投資商品の主な種類
株式投資(個別株)
企業が発行する株を直接購入し、企業の成長や利益に応じて配当金や株価の上昇益を狙う方法です。
- メリット:
- 大きなリターンが期待できる
- 株主優待など、投資先の企業によっては特典がある
- デメリット:
- 値動きが大きく、短期的な損失リスクが高い
- 企業や市場の動向を常にチェックする必要がある
- 向いている人:
- 企業研究が好きな人
- どの企業の株価が上昇するか予測できると考えている人
投資信託
投資家から集めたお金を、運用の専門家が株式や債券などに分散して投資する商品です。
- メリット:
- 少額から始められる
- 自動で分散投資されるので、リスクを抑えやすい
- デメリット:
- 信託報酬(運用手数料)がかかる
- 元本保証はない
- 向いている人:
- 投資経験が少なく、運用の手間をかけたくない人
- 少額から購入し、分散投資をしたい
ETF(上場投資信託)
投資信託の一種ですが、株式と同じように証券取引所でリアルタイムに売買できます。特定の市場の指数(日経平均など)に連動するように作られています。
- メリット:
- 投資信託に比べて信託報酬が比較的安い
- リアルタイムで売買できる
- デメリット:
- 売買のたびに手数料がかかる
- 上場しているため、株価と同じように値動きがある
- 向いている人:
- 市場の動向を見ながら柔軟に取引したい人
債券(国債・社債)
国や企業にお金を貸し、その利息を受け取る投資です。満期が来ると元本が戻ってきます。
- メリット:
- 株式などに比べて価格変動が小さく、比較的安全性が高い
- 定期的に利息収入が得られる
- デメリット:
- 株式に比べてリターンは控えめ
- 向いている人:
- 安全性を重視し、安定した運用をしたい人
REIT(不動産投資信託)
投資家から集めたお金で複数の不動産に投資し、家賃収入や売却益を分配する商品です。
- メリット:
- 少額で複数の不動産に分散投資できる
- 安定した分配金(配当金)が期待できる
- 実物の不動産と違い、管理と手間がかからない
- デメリット:
- 不動産市況や金利変動の影響を受けやすい
- 向いている人:
- 手軽に不動産投資を始めたい人
- 配当金を得たい人
外貨建て商品(外貨預金・FXなど)
外国の通貨で資産を保有・運用する商品です。為替レートの変動を利用して利益を狙います。
- メリット:
- 為替差益が狙える
- 分散投資効果がある
- デメリット:
- 為替の変動リスクが高く、大きく損をする可能性もある
- 向いている人:
- 世界経済や為替の動きに興味がある人
その他(コモディティ・仮想通貨など)
金や原油などの資源(コモディティ)や、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)も投資対象です。
- メリット:
- 株や債券とは異なる値動きをするため、リスク分散効果がある
- (金について)不況時に値上がりする傾向にあり、一般的には安全資産と呼ばれている
- デメリット:
- 価格変動が非常に大きく、リスクが高い
- 向いている人:
- ハイリスク・ハイリターンを許容できる人
初心者におすすめのポートフォリオと選び方
失敗しない投資は「分散投資」から
投資で最も大切なのは、一つの商品に集中せず、複数の資産に分けて投資することです。 これを「分散投資」と呼び、特定の資産が大きく値下がりしたときのリスクを減らす効果があります。
GPIFのポートフォリオを参考にしよう
「とはいえ、どんな配分で投資すればいいの?」と迷う方も多いでしょう。そこで参考になるのが、日本の公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。
GPIFは世界最大級の機関投資家であり、「長期かつ安定的な運用」を目的としています。そのポートフォリオ(資産配分)は、個人投資家が参考にできる優れたモデルです。(2025年時点)
資産クラス | 割合 | 特徴 |
国内株式 | 25% | 日本企業の株に投資 |
外国株式 | 25% | 米国や新興国など海外企業の株に投資 |
国内債券 | 25% | 日本国債など安全性の高い債券に投資 |
外国債券 | 25% | 海外の国債や社債などに投資 |
このポートフォリオの大きなポイントは、株式50%・債券50%、国内と海外を半分ずつにしていることです。これにより、特定の国や市場の影響を過度に受けることなく、安定した資産成長を目指しています。
私がおすすめする商品例(GPIF配分をベースに)
GPIFのポートフォリオを参考にしつつ、個人が手軽に実践できる、低コストで人気の投資信託を組み合わせた例をご紹介します。
資産クラス | 割合 | おすすめ商品例 |
国内株式 | 25% | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
外国株式 | 25% | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
国内債券 | 25% | eMAXIS Slim 国内債券インデックス eMAXIS 国内物価連動国債インデックス |
外国債券 | 25% | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本) |
ポイント:
- すべて低コストのインデックスファンドなので、長期投資に向いています。
- 新NISAのつみたて投資枠、成長投資枠を活用すれば、運用益が非課税になります。
- 調整方法:
- 年齢やリスク許容度に応じて、株式の比率を増やすなど調整しましょう。
まとめ:大切なのは「無理なく長く続ける」こと
投資を始める上で大切なことをまとめます。
- 投資商品にはそれぞれ特徴とリスクがあり、自分の目的とリスク許容度に合ったものを選ぶことが重要です。
- 初心者はまず、投資信託やETFなど、少額で始められる商品から試すのがおすすめです。
- GPIFのポートフォリオは、バランスの取れた分散投資の優れた参考例です。
- まずは少額から始め、無理のない範囲で長期的に資産を育てる視点を持ちましょう。
この記事が、あなたの資産形成の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
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