はじめに
サラリーマンの節税手段は非常に限られています。活用できる制度といえば、ふるさと納税・医療費控除・NISA・iDeCoぐらい。
その中でもふるさと納税は「返礼品」で直接的な節約につながるため、ぜひ使いこなしたい制度です。
ネットショッピングを使ったことがある人なら誰でも簡単にできるので、まだの方は今日から始めてみましょう。
ふるさと納税の仕組み|実は“節税”じゃない?
ふるさと納税とは「自分の意思で寄付先を選べる仕組み」であって、税金の総額が減るわけではありません。
ではなぜ「お得」「節税」と言われるかというと、寄付の返礼品(30%相当)がもらえるため、実質的に節約につながるからです。
ただし、控除には年収などに応じた上限額があるため、それを超えると自己負担になる点には注意が必要です。また、どんなに高額な寄付をしても自己負担額はたったの2,000円です。この2,000円で、何万円もの価値がある返礼品が手に入ると思えば、いかにこの制度が魅力的かご理解いただけるでしょう。
年収別のふるさと納税上限早見表
残業代やボーナスなどで正確な年収が分からない方も多いと思います。
その場合は、まず少額から始め、年末(12月)に上限を見ながら追加するのがおすすめです。ただし、12月は人気返礼品が売り切れることも多いので、私は10〜11月までに8割程度納税しています。
年収(税込) | 上限寄付額(目安) | 返礼品価値(30%換算) |
---|---|---|
500万円 | 約6万円 | 約18,000円分 |
800万円 | 約12万円 | 約36,000円分 |
1,000万円 | 約17万円 | 約51,000円分 |
1,500万円 | 約26万円 | 約78,000円分 |
※上記はあくまで目安です。正確な上限額は家族構成(扶養家族の有無など)や他に受けている控除によって変動します。ご自身の正確な上限額を知るには、以下のシミュレーターを活用しましょう。
返礼品のコスパ|年収1,000万円で5万円お得?
例えば、年収1,000万円の方で上限額約18万円を活用した場合、返礼品(30%相当)で約5万円分の価値が得られます。
しかも、ワンストップ特例制度を利用すれば確定申告不要で1〜2時間の作業で完了します。これで5万円得られるなら、やらない手はありません。
ワンストップ特例制度を徹底活用しよう!
ふるさと納税は**確定申告なしで寄付金控除を受けられる「ワンストップ特例制度」**が非常に便利です。
【ワンストップ特例制度の条件】
- 年間で寄付した自治体が5団体以内であること
- ふるさと納税以外で確定申告をする必要がないこと(医療費控除や住宅ローン控除などがない)
【申請方法】
- 申請書の入手: 寄付先の自治体から送られてくる寄付金受領証明書と一緒に送られてくることが多いです。または、各自治体のウェブサイトからダウンロードできます。
- 必要事項の記入: 氏名、住所、マイナンバーなどを記入します。
- 添付書類の準備:
- マイナンバーカードのコピー(裏と表)
- または、通知カードのコピー+運転免許証などの本人確認書類のコピー
- 提出: 寄付した年の翌年の1月10日必着で、寄付先の自治体へ郵送します。
手続きが面倒に感じるかもしれませんが、一度やってしまえば非常に簡単です。
我が家のふるさと納税活用術
我が家は「もらって嬉しいもの」をあえて選んでいます。楽しみにしながら続けられる点もふるさと納税の魅力。
特に高級フルーツなど、普段手が届かない贅沢品はちょっとした贅沢体験として家族も喜びます。
また、家で焼肉やうなぎなどを楽しめるため、外食が減る「副次効果」もあります。
よく頼んでいる返礼品
- 季節のフルーツ(桃・マンゴー・ぶどう・梨・柿・りんご・みかんなど):旬の高級フルーツはスーパーではなかなか手が出ませんが、ふるさと納税ならお得に楽しめます。特に沖縄県南城市のマンゴーや、山形県大月市のシャインマスカットは絶品でした!
- 魚介類(うなぎ・いくら・カニなど):食卓が豪華になり、外食気分を味わえます。北海道白糠町のいくら、宮崎県宮崎市のうなぎはおすすめです。
- お肉(A5ランクの焼肉用・すき焼き用など):普段使いしにくい高級肉もふるさと納税で。家族のイベントや友人との集まりにも重宝します。宮崎牛や佐賀牛など、ブランド牛も豊富です。
- お米:毎日消費するものなので、実質2,000円で家計が助かる非常にコスパの良い返礼品です。北海道や新潟など、全国各地の美味しいお米を選べます。
私は複数の自治体に寄付しているため、確定申告をしています。
手続きが面倒な方は、5自治体以内に絞ってワンストップ特例制度を使うと簡単です。
楽天ふるさと納税を活用しよう
我が家は楽天ふるさと納税を使っています。理由は「楽天ポイント」が貯まり、さらにお得になるから。
特に「買い物マラソン」や「5と0のつく日」に寄付すれば、ポイントが2〜10倍になることも。
ただし、2025年10月以降はふるさと納税のポイント付与が制限される予定なので、9月中までの利用がおすすめです。
ふるさと納税、こんな時はどうする?よくある疑問と対処法
Q1. 控除上限額を超えて寄付してしまったら?
上限額を超えた分は、純粋な寄付となり自己負担となります。後から税金が戻ってくることはありません。そのため、寄付をする前に必ず上限額を確認することが重要です。
Q2. ワンストップ特例制度の申請を忘れてしまったら?
申請期限(翌年1月10日)までに申請できなかった場合でも、確定申告をすれば控除を受けることができます。忘れずに、寄付金受領証明書を保管しておきましょう。
Q3. 年途中で年収が変動したら?
年収が確定するのは12月末です。ボーナスなどが見込みより増減する可能性も考慮し、年末ギリギリに調整するか、少し余裕を持った金額で寄付することをおすすめします。心配な場合は、確定申告で対応できるため、慌てなくても大丈夫です。
まとめ|サラリーマンの最強節約術はふるさと納税
ふるさと納税は、「お金を使って得をする」数少ない節約術です。しかも誰でも簡単に始められます。
5万円分のリターンが1〜2時間の手続きで得られるなら、やらない理由はありません。
家計管理にふるさと納税を組み込んで、楽しみながら節約・資産形成を加速させましょう!
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